『同行日記』番外編
フォトで綴る巡拝同行ツアースペシャル2002
〜その二〜

三日目は私達僧侶にとってもあこがれの札所が続きます。ここは鶴林寺。八十八番の中でも最高の雰囲気を醸し出すお寺です。ここは一発、大西さんのご説明。今回は拝み方、歴史、建物などなどあらゆる角度の話を聞いていただきました。もちろんプチ法話もあり!なにより感心したのは皆さんの聞く態度。これはプロレス観戦にも言えること。ナイスマナーでした。
今回は馬場さんが参加されたと言うこともあって、各札所の雰囲気をレスラーに例えるという会話が弾みました。まあ、これは札所とレスラーをこよなく愛する者しか出来ぬ話題でありますが…(リクエストがあれば語りたいなあ)ここは鶴林寺の塔であります。もちろんこの懐とスケールはジャンボさんのお寺だと感じ、一同納得。
ロープウェイを使い、札所へ向かう。高所恐怖症には一番の難所かも?真ん中の赤いバッグが我らが納経帳。これを抱えて代理で集印して下さるロウズ観光の三宅さんが一番大変なのだということに一同、感謝合掌。

どんどん結願に近づいていく。みんな口数が減っていく…しいどいのに苦しいのに、何故か名残惜しい…これがお遍路の魅力なのです。

最後の札所で、人生さんの先達のもと感動の読経。そして最後に今回ツアーに関わった全ての人の亡き方々への追善供養を勤めました。馬場さんのご供養もファンとして一心にお経を唱えました。その声は力みのない本当に美しく心のこもった素晴らしいお勤めでした。ほんの2日前まではどこを拝んでいるのかさえ解らなかった人達が自身の声を亡き人に捧げる。

今年も感動に言葉にならぬお別れが待っていました。人生が幼少の頃、駆け回った薬王寺から見下ろす海が優しくキラキラと輝き、涙を包み込んでくれました。

「行きたいけど行けない。」「本当は行きたかった。」という人にこの魅力は伝えたいけど語れません。人それぞれに事情はあります。仕事のこと、家族のこと、経済的なこと…しかし最後はそれらを乗り越える何かが必要かと。何故ならそこから得たモノで恩返し出来るのだから…今回の参加者の中にも「ギリギリまで不安の為、キャンセルを考えていた」って人がおられました。でも最後は「参加して良かった!」の笑顔。

行とは己の足で歩むこと…その中から生まれてくるモノはかけがえのないモノになる。今回のツアーを通じて感じたこと…臆病にならずに一歩踏み出すこと…その行動こそが最高の財産なのです。明日がある、次回がある、いや今しかない、やるなら今しかない、これは日常にも言えること…新崎人生、そしてこのツアーからそんな事を学んだ私なのでありました。至心合掌。